初心忘るべからず

2022年7月7日 16時12分

 6月に教育実習生を、7月にはジョブチャレの中学生4名をそれぞれ迎え入れ、教師体験(子どもたちの教育活動支援等)をしてもらいました。教育実習生も中学生も緊張の面持ちでのスタートでしたが、さすがは本校の卒業生です。誠実かつ思いやりのある態度で後輩である吉岡っ子の学習や遊びを支えてくれ、あっという間に子どもたちから慕われていました。

 さて、「初心忘るべからず」は、もともとは世阿弥のことばと言われており、いろいろな段階での初心があるようです。

『是非の初心忘るべからず』『時々の初心忘るべからず』『老後の初心忘るべからず』

 教職員としての現在の私は、時々の初心と老後の初心の境目といったところでしょうか。4月から新たな立場で本校でスタートを切りました。現段階においては初心者であり、未熟さ、拙さがあります。年齢を重ねていても様々な場面で初心と出会います。

 教育実習生や中学生の新鮮な姿から、自分が若年教員時代に味わった思うようにいかないもどかしさ、悔しさ、情けなさ、しかしながら、子どもたちの思わぬ反応や成長によるやりがい、充実感といった感情を思い出しました。

 教師である限り、常にその段階での初心と真摯に向き合っていかなければと考えさせられた出会いでした。